物を持つ=しがらみが増える


「物があるのはいいことだ」

このように考えている人が多いように感じます。
物の量が豊かさだと考えていたり、お金があったらとりあえず欲しい物を買おうとしたり。
ですが自分としては物を持つ=しがらみが増えるとも考えています。

 


何か物を買ったらそれを置く場所が必要となります。
食器や本などを乱暴に扱ったら傷がつきます。
自転車は定期的に空気を入れないとパンクしてしまいます。

物を持っているということは、それを手入れや管理する責任が生じるわけです。持っている物に時間が奪われます。
逆に物がないということはしがらみから開放されて自由になれるとも言えます。

私は以前カレンダーを持っていました。勝手なこだわりですが月のはじめの日にめくろう、というのを目標にしていました。ただ毎度めくるのを忘れてしまうんです。そのたびに「ああ~まためくるの忘れてた~」と無駄に自己嫌悪。
そのうち「これでストレス感じるのなら、カレンダーなくてもいいんじゃね⁉」と思い始め、カレンダーを使わなくなりました。それ以来、月初めにはカレンダーをめくろうということを考えなくてよくなり、少しスッキリとした毎日になりました。

しがらみが一つなくなった瞬間でした。

カレンダーくらいなら大した手間はかからないでしょう。
もっと大きなしがらみが家だと思います。持っているだけで固定資産税がかかります。別の場所に引っ越したい、となったとき処分に困ります。新築するとなれば毎月ローン返済に追われるでしょう。
家を持つことはこれだけのしがらみを抱えることにもなります。一軒家を持つことを否定したいわけではありません。ですが買うのならこれだけのしがらみを背負うことも理解する必要があるのではないでしょうか。少なくとも自分は将来家を買うことは無いと考えています。

 

人間関係も同じ

同じことは人にも言えると思います。
人付き合いだってしがらみを抱えることになります。
たくさんの人と関わりがあると、その分誘いが多くなります。また人といる時間は、いくらかはその人に対して配慮しながら過ごす必要があります(もちろん過度な配慮は辛いですし、そんな関係なら付き合わなくていいでしょう。ですが人と過ごす以上、配慮ゼロというのはダメだと考えています)。

人といる時間が長いと、その分自分の自由な時間は奪われてしまいます

よく結婚したり子供ができたりすると責任も生まれる、といったことを言われます。これだってしがらみの一つだと思います。配偶者や子供のために自分の時間を割く必要が出てくるわけです。
その点独り身というのは自由でもあるんです(これは良い悪いの話をしているわけではありません。事実としてそう言えると言いたいだけです)。

 

責任が生まれることも自覚する

私は「物、関わる人が多いのが悪い」と言いたいわけではありません。
当然、物や人無しに生きていくことはできません。物が手に入ることは非常にありがたいことです。人との関わりから得られる喜びは何にも代えがたいものがあります。

ただ、この世の中は物が、人付き合いが多いことが良いと考えている人が多いように感じます。その結果、物がどこにあるかわからなくなって探すのに時間を割いたり、物の購入や管理で多くのお金を失ったり、他人に合わせて自分を偽ったりする人が多いんじゃないでしょうか。

繰り返しますが「物、関わる人が多いのが悪い」とは思っていません。ですが物や人付き合いにはしがらみも生まれるということは一度自覚すべきじゃないでしょうか。

私がミニマリストなのもこのことが理由の一つです。物が少ないと、物をなくすことが減ったり、掃除のたびに多くの物を他の場所に移動させるという手間がなくなったりしました。
人付き合いも、減らすことで自由が生まれます。大学生になって授業や部活の勧誘などで様々な人と関わる中で「この人、合わないな」と感じることも多くありました。そういった経験を繰り返す中で「無理するくらいなら、付き合わないほうがいい」と考えるようになりました。今では人との関わりは少ないですが、その分好きなことをできる時間がたくさんあります。

良い面、悪い面の両方を考慮しながら判断できるようになりたいものです。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村